地獄色の麻婆豆腐

7/1(土)

気づけばもう7月。やたらと雨が降る庭をぼけーっと眺めながら、もう2023年が半分終わってしまったことに驚く。遅めの朝食、子供用に買った惣菜のハンバーグがとっくに賞味期限が切れていたので俺と妻がサンドイッチにして食べた。ホームベーカリーで焼いたパンをカットしたものの、レタスがないのできゅうりの千切りで代用した。

10時から美容室を予約していた。向かう車の中でオーガの新作を大きめの音で聴く。リフレインでしか得られない高揚感があった。大変良い気分で美容院へ到着。

美容室、いつも「伸びた分だけ切ってください」でだいたい良い感じに仕上がるので、細かいニュアンスは完全にお任せにしている。髪型に対する理想や憧れが無いためか、毎回満足度が高い。というか、「伸びた分だけ切ってください」「いつもより短めにしてください」以外の頼み方を俺は知らない。

帰宅するとAは俺が髪を切ったことに対して「パイナップル(朝に乱れる俺の髪型の例え)じゃない!」と大騒ぎしていた。

昼食、昨晩の残りのカレーでピラフっぽいものを作って皆で食べた。そのまま蚊に刺されながら庭の草取りや水やりなどを行う。

美容室で読んだ雑誌が麻婆豆腐特集だったこともあり、夕飯は完全にその気持ちになってしまった。にんにく、生姜、花椒、ねぎ、唐辛子を油でじっくり炒めて風味を移す。その後、唐辛子を加えたりしたのだが写真はない。つまりラー油を作った。

一旦鍋をあけ、ラー油でひき肉を炒めた後に下茹でした木綿豆腐を丸ごと投入。

調味はオイスターソース、赤味噌、砂糖、醤油。仕上げにネギの青いところ、花椒、ブラックペッパー。実山椒も入れた。このまま煮込んで水分を飛ばして完成。

地獄みたいな色の、凶悪な見た目の麻婆豆腐ができた。おそるおそる一口食べると、だいぶ厚めの複雑な旨味。そのあと強烈な辛味。赤味噌が良い感じにコクを出し、にんにくの旨味が移ったラー油が深みをもたらしている感じ。かなり美味いな。たまに口に入る実山椒の爽やかさも良い。

居酒屋をやるとしたら何を出すか、という妄想をたまにするのだが、このメニューは定番にしたい。旨味と辛味であっという間に手元のグラスが空いた。妻とヒーヒー言いながらも美味しく完食。

シンプルなつまみを食べたくなり、エビを焼いたり、イカを焼いたり。

Rは先日体調を崩した時に買ってもらった巨大なプリンを食後にぺろっと食べていた。

これでやめれば良いのだが、冷蔵庫の生クリームが傷みそうという言い訳のもとでパスタを作ってしまった。生クリームと全卵でゆるいカルボナーラっぽくありながら、レモンを乗せてレモンクリームっぽくもした。フェンネルイタリアンパセリを乗せたら色のバランスが良くなった。味も合う。

明日は日帰りで福島へ行ってラーメンを食べてくる計画を立てた。Rはチャーシュー麺を食べられることを楽しみにしている。