福岡へ(後編)

前回の続き。

福岡2日目、朝から仕事。ホテルに簡易的な朝食(パンと飲み物)がついていたのだが、あまり美味しくなかったので、小さなパンとコーヒーをいただいてホテルを後にする。貴重な食事機会をパサついたパンで埋めるわけにはいかない。

やりうどんの朝食セット400円。やはり昆布しっかりめで色が薄く塩分はっきりした出汁。家に帰っても再現したい美味しさ。

AMの仕事を終え、昼食へ。

双喜紋

昨日久留米で食べた豚骨と異なり、臭みは控えめで旨味しっかり。キクラゲをトッピングしたら食感に変化が生まれていくらでも食べられそう。気づけばあっという間に麺がなくなってしまい、思考する暇なく自動的に替え玉を注文してしまった。福岡の人々はこんな美味しいものをいつも食べていてずるい、という気持ちになるほど。

仕事後、大学時代の後輩と合流。ありがたいことに、美味しいお店を案内してもらう。

鳥を食べたり、焼酎を飲んだり。普段は焼酎はあまり飲まないのだが、福岡に来たからには焼酎文化に触れてみたかった。店員のおすすめを聞きながら、フルーティーで風味が良いタイプを中心に頂く。飲食の文化が異なる地域で食べ飲みしているだけで楽しい。


百式

本日メインのお店。最近移転したそう。パリパリピーマン。福岡ではよく出てくるつまみのようで、ピーマンを氷水の中にしばらくつけておくそう。ごまさばもやっと食べることができた。

藁焼きにされた牡蠣や、丁寧に焼かれたイチボなど。漏れなく美味い。

〆は太刀魚と梅のご飯。贅沢が過ぎる。

 

月や

満腹なのだが、この日もダメ押しのラーメン。クリアな豚骨。というか福岡に来てから食べる豚骨ラーメンの種類に幅がありすぎて驚く。恐ろしい街だ...。

ホテルに戻り、シャワーを浴びて就寝。連日の食べすぎで明らかに腹回りが大きくなっている。

 

福岡3日目、この日も仕事。仕事を終え、空港へ向かうまでにもう少し福岡を満喫する。

妻の土産を買いに。文具関係のセレクトショップといった印象で、活版印刷のポチ袋や、イギリスの紙などを買って帰る。

JULIET's LETTERS(ジュリエットレターズ)

 

NUMBERSHOT

カウンターでサクッと飲む。予約で席は埋まっており、次々に人が入ってくる。お通しにうなぎの棒寿司が出てきてテンションが上がる。なんだここは。

カウンターで調理を見ていると、とにかく魚が美味しそう。サクッと飲んで良いレベルではないことに気づき、しっかり注文をする。

ごま鯖。鯖が大好きなので、生の鯖が食べられる幸せを噛み締める。

とろタク。マグロのクオリティが凄まじい。混んできたので店を後に。


 

ユメキチワイン

もうちょい時間がるので最後にもう一件。川辺に佇む古民家を改装した店内でナチュラルワインを頂く。もともとは着物を扱っていたそうで、店員は着物(暑いのでこの日から浴衣)。流れる川と行き交う人々を眺めながらの非日常な空間。店には自分と店員さんしかおらず、ゆっくりと福岡のことやワインの話を聞くことができた。

クジャクカリー」のカレーも食べられるとのことで注文。魯肉とのあいがけにした。これがまたオレンジワインにマッチしてさらっと食べてしまった。

このワインもホラー感ある見た目に反してやたらと美味しかったな。最後に最高の思い出ができた。

本当はこの後に曲げわっぱなどを扱っている柴田徳商店に行きたかった(いくつもりだった)のだが、店員さんにルートを調べてもらったら定休日だったことが発覚したのでもう一杯ワインをいただいて空港へ向かった。柴田徳商店は新卒の頃、はじめて曲げわっぱの弁当箱を(通販で)買った思い出のお店。いつか福岡に行くことがあったら伺いたいと思っていたのだが、今回は叶わず。

あまりに居心地が良い店内でゆっくりしすぎたせいで、帰りの飛行機がぎりぎりになってしまった。慌てて家や会社のお土産を買って飛行機に乗り込む。

空港まで妻と子が迎えにきてくれた。2日ぶりだが、しばらく会っていなかったように思う。妻と子供は妻の実家に帰っていたので、たくさんの人と遊んだことなどを楽しそうに教えてくれた。家に帰り、この2日間あったことを妻と話しながら、お土産に買ったごま鯖を食べて焼酎を飲んだ。冷凍のごま鯖は少し生臭さがあったのだが、添付されていた刻みのりをかけたら風味が良くなって食べやすい。これは今度別の魚でもやってみよう。

体重を計ったら2kg以上増えていた。そりゃそうだよな、という納得感と共に就寝。節制します。