2022年によく聴いた曲たち

Apple Musicのパーソナライズされた耳馴染みの良い音楽を中心に聴いていたらもう新年。若かりし頃好きだった音楽やジャンルを一生聴き続けるという呪縛がいよいよ現実味を増してきた。

とはいえ発売を楽しみにしていた曲もあったわけで、比較的今年よく聞いた曲など。順不同。

Mice Parade / Eisa Dancers

10年ぶりのアルバム。とにかく心待ちにして聴いた先には俺の好きなMiceParadeがいてくれた。これが2022年ベストアルバム。「Eisa Dancers」の静かに始まるイントロのギター、ボーカルの温度感、手数の多いドラミング。そうそう俺はこういう音楽が大好きなんだよな、ってことを思い出す。

12曲目「Kanabe Dance」はクラムボンの「KANADE Dance」を捩っているという事で良いんですかね。昔から交流あるし。

Big Thief / Dragon New Warm Mountain I Believe In You

もはや大御所感まで漂っているような。フォーキーさの裏側にとんでもない熱量を感じる。来日公演行きたかったです。

羊文学 / our hope

初期のシューゲイズ感ある曲が好きだったのだが、このアルバムは「金色」のシンプルでストレートなコードワークと歌唱に打ちのめされた。こういう曲が今の時代の象徴的な曲になるのでは、と思った（し、今も思っている）。2022年よく聴いたアルバム。

中村佳穂 / NIA

こんな音楽表現あんの？ってくらい毎回驚かされるし発売前の期待を軽々と超えて行っちゃう感じ。同じ人間というのが信じられないくらい、圧倒的「すごい」を感じる。ギター西田さんの「アイミル」のブチブチファズのソロも最高。

SuiseiNoboAz / GHOST IN THE MACHINE DRUMS

音が、表現がいちいち格好良い。年上の世代がこういう音楽を作り続けているのはただただ嬉しいし、思想や思考に裏付けされたような重みのある言葉に圧倒される。

柴田聡子 / ぼちぼち銀河

この方の凄まじさは至る所で語られているのだろうが、いつも言葉の響きや連なり、語感に感動してしまう。ギター1本でやってた頃も好きだったが、バンドサウンドの中で言葉や歌唱が輝いている気がするので、ここ数年の曲がめちゃめちゃ刺さります。

Lucid Express / Flolet

香港のシューゲイザーバンド。前作に引き続き今作もよい。

UA / Are U Romantic? 

「微熱」かっけ〜と思っていたら、GEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーが作詞作曲して提供した曲と知って2度驚き。

ビョーク / Fossora

2017年のフジロックで見た、テスラコイルをバックに歌うビョークのライブが圧倒的体験すぎて、それ以来ほとんど聴いていないことに気づいた。ビョークは（曲が凄すぎて）聴くのに体力だったり「聴くぞ！」という気合いが必要なので、子供と一緒に過ごす機会が増えた昨今はあまり聴いていなかった。のだが、今作は1曲目からぶっ飛ばされた。一人ヘッドホンで爆音で聴くと、そのあと一歩も動けなくなる。

んoon & YOSHIROTTEN / Dream'ん

「今夜出会えて」最高です。アルバム出してくれ〜

最後の方適当になってしまった。

ここまで書いて、音楽を言語化するのって結構しんどいし、俺がやると野暮ったい＆薄っぺらくなるという気づきがあった。精進します。

そして2022年はサブスク中心でほぼ音源を買わなかった。好きな音楽家に関しては曲順とか繋がりとか装丁とか、作った側の思いをなるべく取りこぼしたくないのでレコードはじめフィジカルとして保有しておきたいところ。

一昨年の。基本的にあんまり傾向変わってないな。

他、2022年まとめ。